医者からの「緊急ではない」という言葉は、病気初心者の私には不安を取り除ける言葉ではなかったりしました。
県立病院に紹介状を書いてもらうにあたり、私の都合と病院の都合を合わせて、後日診察の日を連絡してくれることになりました。
私は自分の仕事に都合のよい日を伝えたのですが、そのあと後悔しました。仕事の都合など考えなければよかったと。県立病院での診察の日が年末年始だったこともあり、3週間後となったからです。
3週間。病院に予約するといえばそんな感じになるのかもしれません。でも私にとって「がんです」と言われて過ごすには長すぎました。はじめはショックを受けるとかはなかったのですが、日にひに不安がつのりました。
少しでも早く診察してもらえないかと県立病院へ問い合わせてみましたが「緊急でないと変更できません」と冷たい対応でした。
検査を受けたクリニックに「すぐに診てもらわなくても大丈夫な状態ってことですよね」と確認の電話もしたりしました。「緊急ではない」ということでしたが、病気初心者の私には「とりあえず大丈夫なのかな」と思えるものではありませんでした。「医者の緊急ではないと私の緊急ではないの程度が違うのでは…」「40代だから病気の進行が速いのでは」不安が生まれては去ってゆきます。
診察までの3週間はいろいろなことが頭の中をよぎった日々となりました。