あのかた幸せだなと思った話

waiting room 病院

県立病院での診察の日、待合室で診察の順番を待っているとき一人の患者さんに目が留まりました。

寝たきりの方だったからです。

年配の方が移動できるベッドに寝た状態で待合室で待っています。

病院慣れしていない私にとって、寝たきりの状態で「外来」なのが少し驚きでした。考えてみたことがなかったのですが、寝たきりの状態ですと入院か、自宅に往診に来てもらう印象でした。

ご家族らしき方が二人付き添っています。看護師さんとのやりとりが聞こえてきたりして、思いやりを持って付き添いをされている、という雰囲気を感じました。

自分の将来は施設に入って事務的に介護されている、という想像しかできないんですよね。また、自分が介護する側になって、思いやりを持ってできるのか、とも思ってしまうのです。あの年配のかた幸せだな、と思ったのでした。