いよいよ手術の時間になり、手術室に向かいました。手術用の服に着替えるときは、点滴の針が刺さったまま着替えるので看護師さんが手伝ってくれました。ズボンには内視鏡用にお尻部分に切れ目があります。
手術台に上がって横向きになり、先生にお尻を向ける姿勢になります。「スポーツドリンクのようなもの」の点滴のかわりに麻酔の点滴になります。
看護師さん「お薬入りますよ」(と言われた気がします)
視界がゆらっとなって、「これが麻酔の効果かな..」と思ったら、そのまま私は眠ったようです。
看護師さんの話す声や、器具がカチャカチャする音で意識が戻りました。「終わりましたよ」と、看護師さんが声をかけてくれました。30分くらい時間が過ぎていました。
手術台に寝たまま、先生から簡単な説明を受けました。腫瘍は2つ取ったとのことです。前回の検査が中断してしまい、検査できなかった部分にも腫瘍があったそうです。(のちの検査でそれは良性のものでした)
先生「この前は入れ墨を入れるかもしれないと、脅すようなことを言いましたが、見つかったものはきれいに取れましたので入れ墨は入れませんでした。」
それを聞いて内視鏡でがんを取ることができたとわかり、ほっとしました。
体調的には「お腹が痛い」などはなく、麻酔のあとなので意識はあるけど体を動かしたくないな、という寝起きのような感じでした。
手術台からは自分で降りましたが手術室から先ほど居た処置室までは車椅子で移動しました。看護師さんが押してくれます。そのあと2時間ほど眠っていました。
麻酔は「意識はあるけど、ちょっとぽ〜っとする」と聞いていたので、寝てしまったのは意外でした。「意識があるまま手術の感覚がない」という想像をしていたので。でも寝ててよかったです。前回のような痛みも感じませんでしたし。
医療の技術はすごいですね。痛みを和らげるために意識を低下させたり、手術が終わる時間に意識を戻すことも操作できてしまうのですから。