社会人になって以来、「もしものときのために」と、ずっと生命保険に加入してきました。でもずっと、実際のところはどうなんだろう、ちゃんと役立つのだろうかと思ってきました。それが今回の内視鏡手術を受けたことでで少額ながら実践できたわけです。
保険については自分にはどんなものが必要か考え中な状態で、今回の治療費や受け取った保険金なども参考にして、これからも考えていきたいと思っています。
大腸内視鏡手術の費用について
私は職場の健康診断で要精密検査となり、町のクリニックで精密検査を受け、紹介状をもらい県立病院で手術を受けたので、二つの医療機関で費用が発生しましたが、保険の対象となったのは手術を受けた県立病院のみです。私はクリニックでの費用も全体の治療費としてみているのでクリニックでの費用も書いておきます。金額は健康保険による3割の自己負担額です。病院からの領収書は診療報酬点数や薬の名前の表記などになっていて、専門的な項目の分け方がわからないので、項目はその日受けた検査などでざっくりと分けました。
クリニック | |
診察料 | 940円 |
大腸内視鏡検査、組織検査(1組織分) | 8,190円 |
紹介状 | 1,830円 |
合計(A) | 10,960円 |
つづいて手術を受けた県立病院です
県立病院 | |
診察、血液検査、内視鏡検査キット | 4,690円 |
大腸内視鏡手術、組織検査(2組織分) | 23,490円 |
CT検査 | 7,150円 |
診断書作成(保険金請求のため) | 7,700円 |
合計(B) | 43,030円 |
と、なりました。全体的には(A)10,960+(B)43,030=53,990円でした。
ところで私は初めて診断書を書いてもらったのですが、高いんですね。保険金請求のために書いてもらいましたが、これのために出費が増えるという、複雑な気分です。
加入している保険について
私は県民共済に加入していまして、総合保障型(月掛金2,000円)に医療特約(月掛金1,000円)をつけています。
総合保障型 保障内容 | |||
---|---|---|---|
入 院 | 事故 | 1日目から184日目まで | 1日当たり5,000円 |
病気 | 1日目から124日目まで | 1日当たり5,000円 | |
通 院 | 事故 | 14日以上90日まで | 通院当初から 1日当たり1,500円 |
後遺障害 | 交通事故 | 1級 660万円 ~ 13級 26.4万円 | |
不慮の事故 (交通事故をのぞく) | 1級 400万円 ~ 13級 16万円 | ||
死亡・ 重度障害 | 交通事故 | 1,000万円 | |
不慮の事故(交通事故をのぞく) | 800万円 | ||
病気 | 400万円 |
医療特約 保障内容 | |
---|---|
入院一時金(1回の入院につき) | 20,000円 |
手術(当組合の定める手術) | 2万円・5万円・10万円・20万円 |
先進医療(当組合の基準による) | 1万円~150万円 |
在宅療養(入院を20日以上継続し退院したとき) | 40,000円 |
疾病障害(所定の状態に該当した場合) | 100万円 |
支払われた保険金について
私が加入しているのは県民共済なので保険金ではなく「生命共済金」と言うようですね。
県民共済から5万円を受け取りました。これは医療特約の「手術 5万円」によるものです。
県民共済の手術の保障は診療報酬点数により決められています。私が受けた手術は診療報酬点数が5,000点でしたので、「5,000点以上15,000未満」が適用されました。
どうしても下心がでてしまう件
手術の保障が診療報酬点数によって決められているだけあって、私の治療費は生命共済金によってほとんど賄うことができました。しかし、医療特約をつけていなかったら、総合保障では手術の保障が付いていないので今回の手術では保障対象外となっていました。対象外、となるとそれはちょっとさみしいかもしれません。
ちょっと期待してしまったのは「入院」。自分でも日帰り手術だから「入院」ではないだろう、と思いつつ、県民共済のホームページには「日帰り入院から死亡保障までしっかりカバー」なんて書いてあるもので、もしや保障の対象になるのでは、なんて思ったのですよ。
対象になれば総合保障の1日あたり5,000円と医療保障の入院一時金20,000円を受け取れるのでは、と。
県民共済の定款によると「入院の定義 「入院」とは、医師(柔道整復師法に定める柔道整復師を含む。以下同じ)による治療(柔道整復師による施術を含む。以下同じ)が必要であり、かつ、自宅等での治療が困難なため病院、診療所に入り、常に医師の管理下において治療に専念することをいいます。」なのだそうです。
これを下心を持って読みますと、「日帰り手術も入院の対象なのでは」となるのです。
日帰り手術は日帰り入院の対象ではありませんでした。
それから、もし「がん」対象の特約に入っていたら「がん診断 50万円」を受け取れていたな、と思いました。
がん保険では「上皮内新生物(上皮内がん)」は「悪性新生物(がん)」より保障額が少なかったりするものもありますが、県民共済では「上皮内新生物」も「がん」とみなされるようです。
50万円..。思わず下心がでてしまいます。これからも、自分に必要な保障や気持ち的な部分も考えながら保険について考えていこうと思います。